研究テーマ

デトネーション<応用>

ローテーティングデトネーションエンジン

 デトネーションは,急激な物質とエネルギーの変化が特徴であり,この急激な気体の反応進行が推進機関に応用した場合大きな利点になります.よって,効率的でコンパクトなエンジンシステムを作ることができます.このエンジンシステムをデトネーションエンジンと言います.従来のエンジンと比較して,燃焼効率は理論上,約20%程度増加すると言われており,デトネーションエンジンを実現させることは大きな躍進に繋がります.デトネーションエンジンの例として,パルス的なデトネーションによって推力を得るパルスデトネーションエンジン(PDE)と二重円環型燃焼器内部で円周方向にデトネーションを伝播させて,連続的に推力を得るローテーティングデトネーションエンジン(RDE)があり,本研究室ではRDEを研究対象としています.デトネーションエンジンの実現のために,伝播条件・速度の制限や,高い熱負荷など解決すべき課題が幾つかあります.そこで私たちは数値解析を用いて,エンジン内部の詳細な流れ場や推進性能を調査し,デトネーションエンジンの実現に向けた研究を行っています.